8.28.2005

KENWOOD KP-1100


KENWOOD KP-1100
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今回はアナログプレイヤーをご紹介。僕のは KENWOOD KP-1100という機種を使っています。買ったのはもう十数年前かなぁ?ネットで調べると、未だにこのプレイヤーを捜している人もいるみたいですね。僕のも未だに現役で稼働しています。カートリッジは6年くらい前、SHURE V15VxMRを買いました。確かこの時、アナログは既に過去のものという時代に新製品として発表されたもの。

一言、申し分のない音で鳴ります。ただ、やはりプレイヤーとカートリッジがいい音で鳴ってくれても、肝心のソースであるレコードがいい音でないと。となると、やはりオリジナル盤です。なんて、あまりオリジナル盤なんて高価なものはもっていないですが。でもレコードの場合、やはり原盤国のレコードを入手するのが一番です。というのは、昔のレコードはアナログテープでマスターのコピーのやりとりをするわけですが、例えばUSのアーティストの場合、日本で製造するためにアナログ2chマスターのコピーを日本に送ってくるわけです。この品質が問題なんです。いいエンジニアがコピーしてくれればいいですが、基本的にアシスタントレベルのエンジニアがこういった雑務を任されるわけで、適当に作業された場合、そのコピーの品質は本当に酷いものになります。そこから作ったレコードがいい音で鳴るわけがありません。もちろんきちんと作業されたものは全く問題ないですが、ひどいものは本当にひどい。アナログテープのコピーというのは本当に技術がいるんですよね。それに比べたらCD時代の今はそういったことはまずあり得ない。

ちょっと話がそれました。とにかくアナログの場合は、良い感じで音がフラットではないため、いい音に感じるんですね。それに慣れているとCDの音がいい音に感じなくなる。逆にアナログっぽいマスタリングをされたCDはいい音だと思われる今日この頃。何がいい音なのかって難しいんですよね。録音された音に忠実なのが一番いい音のはずなんだけど、一般のリスナーはそれはわかるわけない、スタジオにいたわけじゃないし。だとしたら、聴く側が気持ちよく聴ける音が一番いい音なんですよね。そういう意味でアナログファンが多いのかもしれません。

8.14.2005

Rogers LS-4a


Rogers LS-4a
Originally uploaded by t5jazz
オーディオというのは音を出してなんぼのもの、最終的に音を出すスピーカーというのが音に対する最終的な決定を持つ。ただし、まず入り口で音の方向は決まってくる。料理で言えば、いくら美味しい味付けをしても、元の素材が良くなければ料理は美味しくないのと一緒かも。

僕はジャズをメインにオールジャンルで幅広く聴くのと、家が大きくないのでコンパクトなスピーカーという物理的な制約の下で選んだのがRogersのLS-4aです。以前使っていたMusical Fidelityのアンプとの相性を考え、同じイギリスのメーカーで選びました。JBLやBOSEなどアメリカのメーカーでは音的に合わない気がしたのと、スピーカーのコーン部の素材がCD時代のこれからは紙の時代ではないと思ったのも一つの理由。アナログ時代ならとっくにハリ飛びするかのような激しい音もCDの場合は何の問題もなく音として収録され再生されてスピーカーに信号として飛んでくるのです。デジタルの時代は紙ではない、新素材の時代でしょう。

先日掃除したときに久々にフロントのグリルを外してみました。明らかに汚ない。今度掃除してあげなくちゃ。

それと2 Wayを選んだ理由というのもある。スピーカーとして一番シンプルで素直な信号音が音として再生されるのは1 Wayです。しかし、ドスン、と何か低域の大きな音が来たときに、1 Wayの場合は都合が悪い。他の音が潰されてしまうのです。スピーカーが1個しかないのです。スピーカーというのは、音の出る部分が振動して音を伝えます。大きな振動をしたときに同時に小さな振動をすることはできなません。極端に言えば、じゃあ音の周波数毎にいっぱいスピーカーを付ければ良いことになります。3 Wayや4 Wayなどのスピーカーも存在します。しかし増えれば増えるほど、それらをコントロールするのは難しくなるし、バランスが悪くなります。スピーカー本体の大きさだって当然大きくなります。その点、2 Wayが小さいながらも、バランスの取れた音を出すにはいい構成だと思うんです。少なくとも自宅で聴く音量の範囲では。

しかしね、これ実にいい音がします。Rogersにはモニター・スピーカーとして人気だったLS-3/5aという名機があったために陰に隠れていましたが、いやいや本当に良いスピーカーです。モニター・スピーカーが良いように言われますが、スタジオのエンジニアに言わせればそうではありません。スタジオで使用するモニター・スピーカーというのは、ノイズを聴き取ったり音が歪んでいないか確認したりしやすい音が再生されるスピーカーであって、決して鑑賞用に向いているスピーカーとは異なるんですね。最近はB&Wのスピーカーが大変流行っています。世界中のマスタリングスタジオで使われているからでしょう。しかし、こんなスピーカーを使って自宅でまじめに音を聴いていたら本当に耳が疲れます。鑑賞用では無いですね。あくまでモニターですから。車だってプロのレースで使うような車を公道で走らせたら本当にリラックスして運転なんてできません。

話は戻しますが、そんな訳で僕の家にはこのスピーカーがぴったり。もちろんこの家にそぐわないくらい大きな音を出した場合、きっと低域に物足りなさを感じたり、インプットのレンジに不満を感じたりするかも知れません。でもこの家で聴くには十分なんです。

8.12.2005

Marantz PM-14SA


Marantz PM-14SA
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僕がはじめて買ったセパレートアンプが、Musical Fidelity B200というアンプです。このMusical Fidelityというイギリスのオーディオ・メーカーは、A級で動作するA1というプリメインアンプで大ヒットしたメーカーです。純A級で動作し、出力ワット数も少ない。コントロール系のつまみも一切なく、スイッチとセレクター、ボリュームつまみしかない。この割りきり、潔さが気に入りました。しかしA1は人気もあって非常に高く、手が出なかったのですが、B200はAB級で動作するためか、オーディオ・マニアの間ではそれほど注目されることもなく、かなり値引きして売っていたのもあって、店頭で試聴して即購入しました。デザインは基本A1と同じ、AB級だけあって出力も家で聴くには十分の60wという出力(A1は20wしかなかった)。音に艶とキレがあり、本当に良いアンプでした。ある時Michael JacksonのリマスタリングCDがリリースされ、Off The Wallがリマスターでどれだけ音が良くなったのか、うきうきしながら聴いてみました。しかし、聴いてみたら何故かノイズっぽい。レベルつっこみすぎて歪んでる?なんて一瞬思ったが、そんなわけがない。アンプを通さないで、ヘッドホンで聴いてみました。何のひずみもない。つまりアンプで音が歪んでしまっていると言うことでした。あまりの音のレベルの高さにアンプが付いていけていないんだとわかり、アンプ買い換えの決断に繋がりました。

A3など、Musical Fidelityの後継アンプも検討しましたが、端子の少なさであきらめました。最低必要なのが、Phono/CD/MD/Casette/Tunerです。録音できる機材が2つ繋げられるアンプは少ない。Phono自体も対応しているアンプは少ない。加えて、SA-CDにも対応していて欲しい。こういった条件を突きつけていくと、PURE AUDIOではマランツのアンプしかなありませんでした。いろいろ検討した結果、PM-14SAを買いました。歪みはなくなったし、キャノン・ケーブル端子もあるし、なによりヒート・メーターが気に入りました。Musical Fidelityでは特に顕著だったのだが、内部が暖まらないといい音が出ない、音量も暖まる前と後では全然違う。そんないい音が出るまで待っていられないので、基本は電源入れっぱなしにしていましたが、このマランツではその暖まり具合がアナログメーターでわかるというのが嬉しい。そしてMusical Fidelityではなかったヘッドホン端子もある。これは夜に音楽を聴くには必需品です。安いオーディオではむしろ普通なんですけどね(^_^;)

しかし難点もひとつありました。音質です。そつなく、くせのない優等生的な音。しかし、何か物足りない。Musical Fidelityにあったような音の艶がないのであす。贅沢な悩みでしょうか???まぁ基本満足しているしいいんですけど。いっぱいいろいろ繋げられる端子が数多くあるだけでもいっか。

8.10.2005

TEAC VRDS-25


TEAC VRDS-25
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今のデジタル・オーディオ時代になって、一番目から鱗だったのはCDプレイヤーを買い換えたときだった。はじめて買ったCDプレイヤーはメーカー名は忘れたが、定価で59,800円だったような覚えがある。今でもそこそこの値段だと思うが、このCDプレイヤーを買ったときはCDの音には全く満足できず、やっぱりアナログだよ、な〜んて思っていた。高域の音は綺麗に出るが、肝心の中域が出ない。音に艶がない。すかすかで、何か歯抜けの音のような気がする。それに比べるとアナログは全然違う。音の密度、艶、音の全体的なバランス、聴き慣れてきているのもあるかも知れないけど、どう考えてもCDよりアナログの方が音が良いと思っていた。そんな事言う人は時代遅れのアナクロ野郎だって思われてもそう思えることは間違いない。

ところが、そのCDプレイヤーの調子が悪くなり、仕方なく買い換えることに。どういう理由で選んだのかよく覚えていないが、TEAC VRDS-25を買った。そして、このプレイヤーを買ってからCDに対する考え方が変わった。今までCDで聞こえなかった音が聞こえてきた。ホントに目から鱗の音だ。CDプレイヤーで音がこんなに変わるものかと驚いた。結局、デジタル信号をロス無く拾い、デジタルからアナログに如何に変換するかに全てがかかっているということがわかったのです。

このプレイヤーを買って以降、僕はすっかりアナログは買うことを止めた。そして古いCDも買うのを止めた。古いアナログレコーディングされているものは、90年代以降にハイビットでリマスタリングされているもの以外は買うべきではない。16bitで単純にデジタル・トランスファーされただけの音は実にしょぼい。アナログの音というのは、直線ではないのです。つまり実は癖のある音なんですが、人間がフラットなデジタルの音を聴くと何か物足りない。つまり、ハイビットでリマスタリングする工程の中で、この癖をうまく吸収することで、本来あるべき音に近づけられるのです。そして、それをできるだけ忠実にDA変換できるプレイヤーで再生することで、本当にいい音で聴くことが出来るのです。

でもこのプレイヤーももうかなりの年数が経過し、CD-Rもかからない、CD-TEXTにも対応していない、最近はSuper Audio CDやDVD-Audioなど新しいメディアも台頭してきて、ちょっと悩みどころではあります。

8.08.2005

audioに対する僕の考え方

前回僕のオーディオを写真付きで紹介するようなことを書いておいて、その前に一つ書いておいたほうが良いかと思うことがあったので今回はそれを書こうと思います。

僕は親の話によると赤ちゃんの頃から、レコード盤を持つと泣き止んだそうで、それが高じたのか大学生時代はレコード屋で4年間アルバイトをし、大学のサークルでは放送研究会というラジオ番組制作などをやるサークルで音楽番組を作る毎日でした。担当は編成だったので、大学を出たらどこかのFMラジオ局で編成ディレクターをやるのが夢でしたね。しかし大学のサークルでは、その個性溢れる人たちに囲まれ、胃を壊して胃炎にもなり、そのアクの強い人間関係に飽き飽きして、当時専門に勉強していた応用数学の知識を生かしてコンピューター方面に進んだのでした。

ところが、最初に就職した会社で5年ほど働いた後、たまたま求人情報で某レコード会社で求人をしていたのを見つけ、応募したところそのまま採用されてしまい、いろいろあってレコードを作る会社の社員となってしまったのです。

この仕事をするようになって、いろんなことがわかってきて、僕のオーディオに対する考え方も定まってきたのですが、ざっとまとめるとこんな事になります。

  • 音楽の究極は生演奏でありCD(レコード)は作品という制作物である
  • CDはある意図の下に制作された作品であるからその音は生音とは異なる
  • 制作された意図と同じ音(つまり原音と言われる音)で再生するには、スタジオと同じ環境を作るしかない
  • スタジオと同じ音環境は個人では絶対に作れない

そう考えると、家のオーディオというのは自分が気持ちの良い音を作れる環境を、適度な予算で作るのがベストだと思うのです。お金と音の音質の曲線は放物線的なカーブで、僕の中では1つのユニット辺り10~20万くらいで組むのが一番コストパフォーマンスが良い感じがするんですね。10万以下では良い音は出ないし、20万を超えてももうそれ程差は出てこない。それよりは、今度は家の音環境にお金をかけた方が良い気がする。

というわけで、ここに書かれている通り、そんなに僕のオーディオは高いものではありませんが。次こそ、僕のオーディオをご紹介しますね。

8.04.2005

Audio

みなさん、オーディオって何使っていますか?ラジカセ?(とは言わないか、CDラジMDって感じですかね)、ミニコンポ?、セパレート・オーディオ・セット?最近流行のシリコンまたはHDDオーディオ・プレイヤーにちょっとしたスピーカーをつけたものとか?
オーディオも使う場所によって使い分けられているかと思いますね。家の中、外の出歩き用、車の中など。

僕は家の中ではそれなりのオーディオとリビングではAVセット兼用のものを、外の出歩き&車ではiPodを使っています。良い音で音楽を聴く事ってすごく大事だと思うんですが、最近はそういうこと意識している人って少ないですよね?ちゃんとしたピアノの音とか、みなさんわかりますか?家にピアノがある人ならわかると思いますが、ピアノの音ってすごく複雑で単純な音じゃないんですよ?僕の大好きなあるアーティストのピアノ・ソロ・アルバムがあるんですが、これをiPodに取り込んで聴いてみたんです。これが正直言ってピアノの音がしない。キンキンした音になってしまっておかしな事になっている。しかし、もしもこれしか聴いていない人がいたら、このアルバムのピアノの音はおかしいと思うか、ピアノの音ってこういう音なんだ!って思うかどちらかですね。前者なら良いですが、後者ならその人は不幸ですね。CDを買って聴いていれば、オリジナルの音がわかりますが、例えば、今度始まろうとしているApple iTunes Storeでダウンロードして買った音をiPodで聴くだけだとしたら、それしかリファレンスがないと言う事で、非常に危険なことですね。最近の音楽は生楽器で演奏されていることが少なく、コンピューターで全て作られてしまっていたりします。ましてや歌っている人の声さえもコンピューターで音程その他を直されていたり。しかしライヴ、コンサートで演奏するミュージシャンのステージを見て感動する場面がありますよね。それは何に感動しているのでしょうか?音もその感動を支える大事な要素ですね。

ちょっと話が脱線しましたがオーディオの話です。そう言うわけで、良い音で音楽を聴くことは、良い音楽を聴く上では非常に大事なことだと思うんです。特に小さなお子さんがいたら尚更ですね。いくらモーツァルトが良いと言っても、生楽器の音で演奏されているものを目の前で聴くのが一番で、それが難しいのであればできる限りそれに近い音を再現することが感動への第一歩だと思うのです。歪められた楽器の音でモーツァルトを聴いたって感動もしなければ、アルファ波も出ませんよ。

オーディオを揃える上で大事なことはまず自分の好きな音を明確にして、それに近い音を出してくれるコンポを探すこと。その場合、リファレンスCDを決めて、そのCDの何の音がちゃんと聴こえるとか、具体的に決めることが大事です。何となく漠然と良い音というのは判断が難しい。ヴォーカルの声でも良いし、ピアノやサックスなど特定の学期でも良い、ライヴ盤なら拍手の音でも良いでしょう。僕はわりと幅広く音楽を聴くので、ジャズではビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」、ポピュラーものではスティーリー・ダンの「彩(エイジャ)」をリファレンスCDにしています。ビル・エヴァンスの場合はライヴ盤なのですが、ピアノの音はもちろんのこと、ドラムのシンバルやハットの音の抜け、会場の拍手の音がちゃんと拍手の音に聴こえるかがポイントです。スティーリー・ダンの場合、ベースの音とドラムのスネアの音、何よりサックスソロをとるウェイン・ショーターのサックスの音がバランスよくちゃんと抜けて聴こえるか、それらがポイントですね。

ミニコンのようにセットものならそのセットで聴けば良いですが、自分で組み合わせて作るコンポの場合はある種、賭けですね。オーディオ・ショップの店員にいろいろ聞く事も有効です。予算も伝えるとうまく組み合わせてくれるかもしれません。ただし、組み合わせて作り上げるコンポの場合、僕の経験からして1つのコンポーネントにやはり約10万円は投資しないと良い音は期待できません。CDプレイヤー、アンプ、スピーカーと最低限揃えて約30万円ですね。B&Oのオーディオはちょっと高いですが、そう考えるとそれ程高くないかもしれません。28万円くらいで良いセットがそろいますからね。

なんか偉そうに語ってしまって失礼しました;汗 .... 次回、僕のコンポを写真付きで紹介します。

8.03.2005

W32S blog

auのduogateというサイトでW32Sのblogがはじまりましたね。同時にW32Sの詳細も公開されました。期待していたbluetoothは無し。更にデザインときたらまるで子供向けのデザイン。若い女の子向けのピンクを用意し、同じように若者向けでもちょっとエッジのきいた黒とオレンジ色のデザインに加えて、無難なシルバーを用意しておけば良いか、って魂胆見え見え。ちょっとがっくりだなぁ。もう少しマシなデザインできないもんかね。だいたいWIN端末なんて若い女の子に必要ですか?高速通信なんて必要ないでしょ?普通のCDMA 1x端末で十分ですよ。ちょっと向いている方向誤っている感じするけどなぁ。CDMA 1x端末でA1404Sみたいな路線の方でかわいいデザインやっておいて、WIN端末ではもう少し格好良いデザインで機能的な端末作ってほしかったなぁ・・・

でもね、DoCoMoからauに乗り換える前からソニエリの端末に慣れて来た僕は今更他のメーカーに乗り変えるのは面倒で・・・・SO503i~A1101S~A5404Sと、こうやって見ると今まで使ってきたソニエリの機種ってなんかデザイン的に同じ系統だった気がするな。どこかでエッジの効いたところがあるんだよね。SO503iとA5404Sは黒とシルバーを貴重としたデザインだし、A1101Sは着信があった時に携帯がビカビカ!っと光るあたりはかなりの目立ち度でした。

そうやって結局これに機種変しちゃいそうだなぁ・・・・Vodafoneという部分に目をつぶればVodafoneの802SEが一番いいんだけどなぁ・・・・Bluetooth搭載で国際ローミングも出来てデザインも格好よくて。