8.14.2005

Rogers LS-4a


Rogers LS-4a
Originally uploaded by t5jazz
オーディオというのは音を出してなんぼのもの、最終的に音を出すスピーカーというのが音に対する最終的な決定を持つ。ただし、まず入り口で音の方向は決まってくる。料理で言えば、いくら美味しい味付けをしても、元の素材が良くなければ料理は美味しくないのと一緒かも。

僕はジャズをメインにオールジャンルで幅広く聴くのと、家が大きくないのでコンパクトなスピーカーという物理的な制約の下で選んだのがRogersのLS-4aです。以前使っていたMusical Fidelityのアンプとの相性を考え、同じイギリスのメーカーで選びました。JBLやBOSEなどアメリカのメーカーでは音的に合わない気がしたのと、スピーカーのコーン部の素材がCD時代のこれからは紙の時代ではないと思ったのも一つの理由。アナログ時代ならとっくにハリ飛びするかのような激しい音もCDの場合は何の問題もなく音として収録され再生されてスピーカーに信号として飛んでくるのです。デジタルの時代は紙ではない、新素材の時代でしょう。

先日掃除したときに久々にフロントのグリルを外してみました。明らかに汚ない。今度掃除してあげなくちゃ。

それと2 Wayを選んだ理由というのもある。スピーカーとして一番シンプルで素直な信号音が音として再生されるのは1 Wayです。しかし、ドスン、と何か低域の大きな音が来たときに、1 Wayの場合は都合が悪い。他の音が潰されてしまうのです。スピーカーが1個しかないのです。スピーカーというのは、音の出る部分が振動して音を伝えます。大きな振動をしたときに同時に小さな振動をすることはできなません。極端に言えば、じゃあ音の周波数毎にいっぱいスピーカーを付ければ良いことになります。3 Wayや4 Wayなどのスピーカーも存在します。しかし増えれば増えるほど、それらをコントロールするのは難しくなるし、バランスが悪くなります。スピーカー本体の大きさだって当然大きくなります。その点、2 Wayが小さいながらも、バランスの取れた音を出すにはいい構成だと思うんです。少なくとも自宅で聴く音量の範囲では。

しかしね、これ実にいい音がします。Rogersにはモニター・スピーカーとして人気だったLS-3/5aという名機があったために陰に隠れていましたが、いやいや本当に良いスピーカーです。モニター・スピーカーが良いように言われますが、スタジオのエンジニアに言わせればそうではありません。スタジオで使用するモニター・スピーカーというのは、ノイズを聴き取ったり音が歪んでいないか確認したりしやすい音が再生されるスピーカーであって、決して鑑賞用に向いているスピーカーとは異なるんですね。最近はB&Wのスピーカーが大変流行っています。世界中のマスタリングスタジオで使われているからでしょう。しかし、こんなスピーカーを使って自宅でまじめに音を聴いていたら本当に耳が疲れます。鑑賞用では無いですね。あくまでモニターですから。車だってプロのレースで使うような車を公道で走らせたら本当にリラックスして運転なんてできません。

話は戻しますが、そんな訳で僕の家にはこのスピーカーがぴったり。もちろんこの家にそぐわないくらい大きな音を出した場合、きっと低域に物足りなさを感じたり、インプットのレンジに不満を感じたりするかも知れません。でもこの家で聴くには十分なんです。

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