5.03.2012

Bowers & Wilkins MM-1 (改めて)

ここ暫く物欲的なネタ書きから遠ざかっていましたが、物欲から遠のいていたわけではなく、むしろいろいろ充実していながらも、ここに書く暇がなかったというべきか、注意が向かずに放置されていたというべきか。 という訳で、1年以上欲しくて悩み続けたが、やはりその情熱が冷めないものは買うべきという結論にいたって購入した、Bowers & Wilkins MM-1について改めてこちらに紹介します。

  Bowers & Wilkins MM-1 

発売はもう随分前(2010年2月)になります。Sterling SoundやAbbey Road Studiosといった世界中のレコーディング、マスタリング・スタジオにおける、ほぼ定番的なスピーカーとして定着しているBowers & Wilkins、このメーカーがUSB DAC(USB経由によるデジタル・アナログ・コンバーター)内蔵のPC向けパワード・スピーカーを発売したとなると注目せざるを得ない。

夜間、パソコン(MacBook Proですが)での作業中に、音楽を聴きたい場合に、パソコン内蔵のスピーカーというのは音楽を聴く環境ではないと思っている。必然的に、他に再生する環境を繋ぐしか無いのであるが、自宅にあるもので言えばヘッドホン。ヘッドホンも悪くはないのであるが、どうにも耳の中で音が鳴るより、もう少し広がりのある音環境で聴きたい気分の時もある。となると、パソコン用のコンパクトな外部スピーカーということになるのだが、これが僕の比較的シビアな条件に当てはまる選択肢がない。

まず、きちんとしたオーディオ機器を作っているメーカー以外は全てパス。もうこの時点でかなり選択肢は限られる。

次に、僕の場合はMacBook Proと言うノート型のパソコンに接続するスピーカーが欲しいので、形状としてサブウーファーが付くような移動に困る形は避けたい。できるだけコンパクトで2つのスピーカーで構成されることがマスト。

そして、これが一番難しい条件なんだけど、アナログ入力ではなく、デジタル入力を持つこと。すなわち、筋の良いDACを内蔵すること。オーディオ機器を作っているメーカー以外での音楽再生に信頼感を持っていない=Mac本体内蔵のDACにデジタル・アナログ変換させた音なんて、その先が結果的にどんな良いスピーカーでも聴きたくない。アップルの音なんてiPodの音を聴けば一目瞭然ならぬ、一聴瞭然(もちろん音以外の部分ではアップル信者ですが)。ここでほとんどのPC用スピーカーが脱落するんだけど、ここに名乗りを上げたのがこのB&W MM-1なんですね。

海外では2010年2月頃に$499で発売されたのですが、ちょうど震災発生の2011年3月に海外出張で買おうかどうか悩んで見送り、日本では2011年4月に59,800円で発売され、その後の海外旅行などでも買おうかどうしようか悩んだものの、結局2012年3月に行った海外旅行でやはり購入しようと決めて、ホノルルのApple Storeで購入したのでした。円高も手伝って実質4万強は日本で買うより2万円近くお得です。

USB入力以外にAUX入力も持っており、多彩な接続が可能。更にヘッドホン出力も持っているので、ヘッドホン・アンプ的な使い方も可能。HDTracksからダウンロードした24bit/96KhzのSteely Dan / Gauchoなど聴くと最高です。中低域の再生が全く違います。

このブログ記事もPat Metheny Radio聴きながら書いていたんですが、もう心地よさが全く違います。みんなにこのスピーカーを進めたいのではなく、ちゃんとしたいい音で音楽を聴くことを薦めたい。世の中みんなに!結果として、それが音楽の感動に繋がるし、また音楽の復興につながると思うから。