8.12.2005

Marantz PM-14SA


Marantz PM-14SA
Originally uploaded by t5jazz
僕がはじめて買ったセパレートアンプが、Musical Fidelity B200というアンプです。このMusical Fidelityというイギリスのオーディオ・メーカーは、A級で動作するA1というプリメインアンプで大ヒットしたメーカーです。純A級で動作し、出力ワット数も少ない。コントロール系のつまみも一切なく、スイッチとセレクター、ボリュームつまみしかない。この割りきり、潔さが気に入りました。しかしA1は人気もあって非常に高く、手が出なかったのですが、B200はAB級で動作するためか、オーディオ・マニアの間ではそれほど注目されることもなく、かなり値引きして売っていたのもあって、店頭で試聴して即購入しました。デザインは基本A1と同じ、AB級だけあって出力も家で聴くには十分の60wという出力(A1は20wしかなかった)。音に艶とキレがあり、本当に良いアンプでした。ある時Michael JacksonのリマスタリングCDがリリースされ、Off The Wallがリマスターでどれだけ音が良くなったのか、うきうきしながら聴いてみました。しかし、聴いてみたら何故かノイズっぽい。レベルつっこみすぎて歪んでる?なんて一瞬思ったが、そんなわけがない。アンプを通さないで、ヘッドホンで聴いてみました。何のひずみもない。つまりアンプで音が歪んでしまっていると言うことでした。あまりの音のレベルの高さにアンプが付いていけていないんだとわかり、アンプ買い換えの決断に繋がりました。

A3など、Musical Fidelityの後継アンプも検討しましたが、端子の少なさであきらめました。最低必要なのが、Phono/CD/MD/Casette/Tunerです。録音できる機材が2つ繋げられるアンプは少ない。Phono自体も対応しているアンプは少ない。加えて、SA-CDにも対応していて欲しい。こういった条件を突きつけていくと、PURE AUDIOではマランツのアンプしかなありませんでした。いろいろ検討した結果、PM-14SAを買いました。歪みはなくなったし、キャノン・ケーブル端子もあるし、なによりヒート・メーターが気に入りました。Musical Fidelityでは特に顕著だったのだが、内部が暖まらないといい音が出ない、音量も暖まる前と後では全然違う。そんないい音が出るまで待っていられないので、基本は電源入れっぱなしにしていましたが、このマランツではその暖まり具合がアナログメーターでわかるというのが嬉しい。そしてMusical Fidelityではなかったヘッドホン端子もある。これは夜に音楽を聴くには必需品です。安いオーディオではむしろ普通なんですけどね(^_^;)

しかし難点もひとつありました。音質です。そつなく、くせのない優等生的な音。しかし、何か物足りない。Musical Fidelityにあったような音の艶がないのであす。贅沢な悩みでしょうか???まぁ基本満足しているしいいんですけど。いっぱいいろいろ繋げられる端子が数多くあるだけでもいっか。

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