前回についで、Musical FidelityのV-DAC IIと言うDACの試聴感想を。
MONSTER CABLEとか、FOSTEXとか、いろいろ悩んだけど、お店の在庫事情もあって、オヤイデのd+と言うUSBケーブルを購入。0.7mで2,630円となかなか手頃な値段も嬉しい。
早速自宅でソニーの光ケーブルを使ったOptical接続と比較試聴してみる。これが、最初はOpticalの方がハイの抜けがいい感じがして、やっぱりデジタルは光かなぁ?なんて思ったんだけど、いろいろ聴いていくうちに太くてガッツのある音はUSBであって、逆にUSBが抜けが悪いのではなくて太くてガッツのある中低域に耳を持っていかれがちなのでハイの抜けが悪いかのように感じるだけだとわかり。そうなるとOpticalの方はどうにも音が細く感じてしまう。スピーカーで聴くだけでなく、ヘッドホンでも聴いてみると、もう間違いない感じ。
効果を顕著に感じるのはポール・マッカートニー&ウィングスのバンド・オン・ザ・ラン スーパー・デラックス・エディションに付いてくるハイレゾ音源。単なる24bit/96Khzの音というだけではなくて、CDパッケージを作るためにマスタリング時にレベルと音圧を稼ぐために用いるコンプを通常通りかけた音とかけていない音の両方が含まれている。波形を見るとすぐにわかりますが、コンプをかけてレベルを上げた音の波形というのは音が並を打っておらず、上限にはりついたかのような波形になる。逆にコンプをかけていない音の波形というのは、レベルが高いところでは盛り上がり、レベルが低いところでは低い波が表現された波形となります。コンプをかけた音はどう聴こえるかというと、レベルが高くて音圧が凄いのと引き換えに、音に奥行き感や立体感が無くなります。もう少しわかりやすく言うと、目の前に貼り付いたかのような音。本来音は奥行きがあるんですよね。逆にコンプのかかっていない音はキチンと奥行きと立体感が感じられる。
人間の耳って凄いですね。
で、Mac経由の再生にはUSBをメインに使うことにしたので、Optical端子にはCDプレイヤーからの信号を入れて、CDもこのDAC経由で聴くことに。これがまた音の解像度が抜群に良くなり感動。今まで音がいいと思っていたCDを片っ端から聴いてみたくなる。特に今風の音作りの作品は顕著に良くなりますね。ピアノ作品とかは最高です。
やばいなぁ〜、次は電源かなぁ?
10.20.2012
10.07.2012
Musical Fidelity V-DAC II
PCオーディオとかハイレゾ・オーディオとか、一部のコアなオーディオマニアの間で密かなブームとなっています。2000年あたりから、各メーカーでSA-CDとかDVD-Audioとかが熾烈な争いをしていましたが、この頃はイマイチ盛り上がりに欠けていました。結局SA-CDに軍配が上がったものの、その後も大きな盛り上がりを見せること無く今に至っているのですが、現在のこのムーヴメントは本物だと思います。
そして僕も遂にその一歩となる、DAC (Digital Analog Converter)なるものを買ってしまいました。半年くらい前からいろいろと物色していたものの、これといって心揺さぶられるものがなく迷っていたのですが、たまたまMusical Fidelityと言うかつて僕が所有していた大好きなプリメイン・アンプのメーカーから、安価なDACが出ていることを知り、日本未発売ながらも、これまた自身初のヤフオク経由で買ってしまいました。
Musical Fidelity V-DAC II
自宅に届いて早速試聴。とは言え、僕が持っているPCオーディオ用のハイレゾデータは、キース・ジャレットのケルン・コンサート、ポール・マッカートニーのバンド・オン・ザ・ラン、スティーリー・ダンのガウチョ、ドナルド・フェイゲンのナイトフライの4作品のみ。
これを僕の持っているオーディオとMac経由で音を出してみます。改めてここに関わる僕のオーディオ環境を整理すると、
一つ一つレビューしてもいいのだが、文章が長くなりすぎてしまうので、いくつか気づいた点を。
・キース・ジャレットのケルン・コンサートに顕著なのは、いつもこの作品はピアノの音がキンキンして聴こえていたのに、実にまろやかに太く聴こえること。最後コンサートが終了した時の拍手の音も全然違う。キースが両手でダーンってピアノの鍵盤を叩いた時のピアノの音がちゃんと表現されていること。
・ポール・マッカートニーのバンド・オン・ザ・ランは、Deluxe Box Setを買ったので24bit/96Khzのコンプのかかった音とコンプ無しの音、そして通常CDの音と3つが手元にある。きちんとその3つを聴き比べるまでに至っていないのもの、明らかにコンプ無しの24bitは自然な音に聴こえる。が、そういう音に刺激がないのも事実。この辺りの詳細はまた今度。
・スティーリー・ダンのガウチョもまた音が全然違う。リヴァーヴのかかり方が違うってことはそもそもマスターが違うのかも?リマスター盤のCDも頑張ってはいるもののいっぱいいっぱいな感じで、24bit/96Khzの余裕のある感じにはどうやっても敵わない。
・ドナルド・フェイゲンのナイトフライだけは、元々が80年台初期の16bitでのデジタル録音のせいか、どうにもこうにも。そもそも音が細いので、これ以上はどうにもならないのかも。
という訳で、次にCDプレイヤーのデジタル・アウトをこのV-DAC IIに繋いで、CDプレイヤーのDACを通さずに、V-DAC IIのDAC経由でCDの音を聴いてみます。TEAC VRDS-25は1996年くらいに購入したCDプレイヤーですが、20ビットサンプリングを売りにしていて硬めではあるもの、バランス出力も持っているため、ビシッと締まったガッツのある音を聴かせてくれます。
何枚か聴いてみた感想。音に立体感が出る。倍音が重なるような音、コーラスが幾重にも重なるような音の場合はその聴こえ方が顕著に変わります。ビートルズ「LOVE」の冒頭にある<Because>のコーラス部分、驚きでした。
今回、試聴したのはOptical出力からの光ケーブルによるもの。ハイレゾ・オーディオの先輩に言わせると、光ケーブルは音が細く、USBがオススメらしい。USBのオーディオ・グレードのものは未だ持っていないので、いくつか物色した上で、また試聴報告をしたいと思います。光なのかUSBなのか、はたまた同軸なのか、ケーブル選定ががある程度定まったら、次はパソコン側の再生環境を専用機化すべく改めて整えて行こうかと。
そして僕も遂にその一歩となる、DAC (Digital Analog Converter)なるものを買ってしまいました。半年くらい前からいろいろと物色していたものの、これといって心揺さぶられるものがなく迷っていたのですが、たまたまMusical Fidelityと言うかつて僕が所有していた大好きなプリメイン・アンプのメーカーから、安価なDACが出ていることを知り、日本未発売ながらも、これまた自身初のヤフオク経由で買ってしまいました。
Musical Fidelity V-DAC II
自宅に届いて早速試聴。とは言え、僕が持っているPCオーディオ用のハイレゾデータは、キース・ジャレットのケルン・コンサート、ポール・マッカートニーのバンド・オン・ザ・ラン、スティーリー・ダンのガウチョ、ドナルド・フェイゲンのナイトフライの4作品のみ。
これを僕の持っているオーディオとMac経由で音を出してみます。改めてここに関わる僕のオーディオ環境を整理すると、
- アンプ:Marantz PM-14SA
- CDプレイヤー:TEAC VRDS-25
- スピーカー:ELAC BS203A Anniversary Edition
- スピーカー・ケーブル:BELDEN STUDIO 727MK2, 718MK2
- 再生パソコン:MacBook Pro 2.53GHz Core i5 / 4GB mem / 500GB HDD
- 再生ソフト:Audirvana Plus
- DAC:Musical Fidelity V-DAC II
- 光ケーブル:ソニー製
一つ一つレビューしてもいいのだが、文章が長くなりすぎてしまうので、いくつか気づいた点を。
・キース・ジャレットのケルン・コンサートに顕著なのは、いつもこの作品はピアノの音がキンキンして聴こえていたのに、実にまろやかに太く聴こえること。最後コンサートが終了した時の拍手の音も全然違う。キースが両手でダーンってピアノの鍵盤を叩いた時のピアノの音がちゃんと表現されていること。
・ポール・マッカートニーのバンド・オン・ザ・ランは、Deluxe Box Setを買ったので24bit/96Khzのコンプのかかった音とコンプ無しの音、そして通常CDの音と3つが手元にある。きちんとその3つを聴き比べるまでに至っていないのもの、明らかにコンプ無しの24bitは自然な音に聴こえる。が、そういう音に刺激がないのも事実。この辺りの詳細はまた今度。
・スティーリー・ダンのガウチョもまた音が全然違う。リヴァーヴのかかり方が違うってことはそもそもマスターが違うのかも?リマスター盤のCDも頑張ってはいるもののいっぱいいっぱいな感じで、24bit/96Khzの余裕のある感じにはどうやっても敵わない。
・ドナルド・フェイゲンのナイトフライだけは、元々が80年台初期の16bitでのデジタル録音のせいか、どうにもこうにも。そもそも音が細いので、これ以上はどうにもならないのかも。
という訳で、次にCDプレイヤーのデジタル・アウトをこのV-DAC IIに繋いで、CDプレイヤーのDACを通さずに、V-DAC IIのDAC経由でCDの音を聴いてみます。TEAC VRDS-25は1996年くらいに購入したCDプレイヤーですが、20ビットサンプリングを売りにしていて硬めではあるもの、バランス出力も持っているため、ビシッと締まったガッツのある音を聴かせてくれます。
何枚か聴いてみた感想。音に立体感が出る。倍音が重なるような音、コーラスが幾重にも重なるような音の場合はその聴こえ方が顕著に変わります。ビートルズ「LOVE」の冒頭にある<Because>のコーラス部分、驚きでした。
今回、試聴したのはOptical出力からの光ケーブルによるもの。ハイレゾ・オーディオの先輩に言わせると、光ケーブルは音が細く、USBがオススメらしい。USBのオーディオ・グレードのものは未だ持っていないので、いくつか物色した上で、また試聴報告をしたいと思います。光なのかUSBなのか、はたまた同軸なのか、ケーブル選定ががある程度定まったら、次はパソコン側の再生環境を専用機化すべく改めて整えて行こうかと。
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