4.26.2020

IPv6とIPoEとAirMac Extreme

昨年秋以来のブログ更新、ご無沙汰しております。そんな間にコロナウイルスで自粛モード、皆さまくれぐれも健康にはお気をつけ下さい。

自粛モードと言えば自宅でテレワーク、人と人と接することが出来ないからインターネット使ったテレビ会議、オンライン飲み会、エンタメ系は軒並みYouTubeなど使った動画配信。加えて大規模なオンラインイベント。恐らくインターネット回線のトラフィックは以前の何倍にもなっているでしょう。加えてみんな家にいるので、家族共有の自宅のWi-Fiも大混雑。ネットが遅いと感じている人は多いと思います。私もその一人でした。

解決策は2つです。

1. 自宅内のネットワーク(Wi-Fi)速度アップ
2. プロバイダからの回線の速度アップ


1.については最近流行りのメッシュ型のWi-Fi導入がきっと救世主かと。ただその前に、自宅でインターネットの速度計測をしてみて下さい。100Mbps以上なら1の対策をすると改善するかもしれません。しかし、もし計測した速度が20〜30Mbps程度かそれ以下だとしたら、まずは2.の対策をするべきかもしれません。シャワーの出が悪くてヘッドだけ変えても、元の水道量が細ければ意味がないのと一緒です。

では2.についてどうすればいいか?色々対策はあると思いますが、以前から気になっていたIPv6を導入して劇的に改善したのでご紹介します。

私の自宅のインターネット環境は以下の通りです。

・Wi-Fiは2014年に買ったAirMac Extremeを親機に、子機はもっと古いAirMac Extreme 802.11nとAirMac Expressの3台
・インターネット回線はNTTぷらら光、ひかり電話も契約

日本のIPv6は海外のIPv6と仕様が異なるらしく、AirMac ExtremeではNTTの光回線のIPv6に接続できないのはわかっていました。しかし最近、IPoE/IPv4 over IPv6接続サービスと言う新しい方式でのIPv6接続が可能になっているというのを知り、色々調べてみました。

これまで少しでもボトルネックを無くそうと、インターネット回線の終端装置からスイッチングハブを介して、ひかり電話用のルーターと、ネット回線用のAirMac Extremeは並列で繋いできました。しかしひかり電話用のルーターはIPv6行けるのでは?そしてAirMac Extremeは単にWi-Fiのルーターとしてブリッジ接続したら、全て解決するのでは?

早速やってみました。まずは回線の接続を【終端装置→ひかり電話用ルーター→AirMac Extreme】とし、AirMac Extremeの設定を以下の通り、[インターネット]の接続設定をPPPoEからDHCPに、[ネットワーク]のルーターモードをオフ(ブリッジモード)に変更します。最後にアップデートボタンで本体を再起動。



ワクワクしながら繋いで みました。速い!スピードテストでも以前の倍くらいの速度が出ている。うまく表示できないページもあるけど、回線が安定していないだけ?と思っていました。が、暫くしても、YouTube含むGoogle系のページやFacebookなどは問題ないけど、Twitterやその他いくつかのサイトは表示できない。これは根本的に問題かも?とIPv6接続テストみたいなページがあったので、そのページでテストしてみました。表示された結果は「接続はv6のみ、v4は接続不可」状態。これはまずいと元に戻し、NTTぷららのサポートに連絡してみました。細かなやり取りは省略しますが、設定的には問題ないはずだけど、間に入っているスイッチングハブ(最初の方に書いた通り終端装置からひかり電話用ルーターの間に入っている)が悪さしているかも?とのことでした。その後、これを外してみてテストしたけど結果変わらず。そしてこの日は時間切れ、一旦元に戻して軽い諦めモード。

ZZZzzz... 😴

一晩寝て、一つ思いつきました。親機のAirMac Extremeはまだしも、他のWi-Fi子機はかなり古い。こいつらが悪さをしている可能性もあるのでは?

早速子機を全部電源落として、接続を再度変更し、設定を変更して再起動。予想的中!うまくいきました。IPv6サイトだけでなく、v4でしか繋がらないサイトも無事にアクセス可能。速度も以前の倍以上。良かった〜。

最後の挑戦、古いAirMacの子機、問題切り分けられるよう一つずつ順に電源入れてテスト。無事に全て接続し、ネットワークが問題なく稼働することを確認。


ぷららのサポートの方とやり取りしたとき、ルーター周りの機器に関しては全て一度電源を切って入れ直したりしたけど、Wi-Fi子機は盲点でした。これらも全部落とすべきでした。


と言う訳で、もし似たような問題で悩んでいる方がいらっしゃったらということで、私の経験を共有しておきます。AirMac系のWi-Fiお使いの方でIPv6使いたい方にはきっと朗報かと。

IPv6(IPoE)接続サービスをしているプロバイダ使っていて、ひかり電話サービス使っていて、近頃ネットが遅いと感じている、この条件に当てはまる人には是非お試しいただきたい。


さあ、いよいよ次はGoogle Wi-Fi導入かな!?(笑)