8.31.2010

Kindle使ってみた感想。

とりあえず今日からKindleを持って会社に出掛ける。

新聞がThe New York Timesとオバカ新聞のThe Onion、雑誌がTIMEとNewsweek、後は著作権切れでフリーで配信している英語の本数冊と青空文庫からPDF化して転送した夏目漱石、宮沢賢治、福沢諭吉、芥川龍之介、石川啄木あたりを収めて家を出る。

いつもなら電車ではiPhone4でTwitterやGoogle Readerで人のBlogを読んだりするところ、今日は電車に乗るなり早速Kindleを開いて新聞と雑誌を読む。もちろん英語がNativeな訳ではないので、辞書を引きつつ、それも英英辞典なのが痛いんだけどこれまた勉強、でも英語って浸かっているとだんだん英語で考えられるようになってきて、ちょっとわからない単語があっても前後のセンテンスでなんとなく理解できるようになる。面白くて電車で一睡もしないまま会社へ。

帰りは日本語の書籍代表としてまずは夏目漱石の「こころ」を読む。ここ最近、小説らしい小説では村上春樹くらいしか読んでいなかったのでとっても新鮮。あっという間に28ページを読み上げる。こうしていろいろな人の文章を読むってやっぱり面白いなぁ。今まで使わなかった脳が活性化される感じ。ネットばかり見ているとあくまでPassiveなんだけど、こういう書籍を読む行為の中では脳がActiveになる感じ。

そして、こうしてKindleにどっぷり填った一日を過ごしてみると、現代日本の経済構図がちょっとだけ見えてくる。つまり、こうして僕みたいな人間がお金を落とすところは、新しくて面白いデバイスとそのサービスであって、会社と自宅の往復の2時間をそれに費やす以外、睡眠の約7時間、仕事をしている10時間、残った5時間のうち朝の支度(含む子どもの遅い支度サポート!)で2時間、夜の食事、風呂、テレビやネットに計3時間で一日24時間が終了。今この自由な2時間に対してほとんどの人が携帯に時間とお金を費やし、書籍や音楽にお金を落とす人はごく少数になりつつある。

お金と時間が限られる現代人にとって、この時間とお金をどう費やすかが個人のライフスタイルなんだけど、実は社会の経済構造にも影響を与えているんだよなぁ。デジタル・デバイスに嫌悪感を感じる必要は無いんだけど、そろそろガラケーばかり眺める文化からは脱皮して、いろんなライフスタイルの人が出てきて欲しいと感じる今日この頃。

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